シニアの皆さんはご存じですね。ユリゲラーのスプーン曲げで超能力だとメディアで騒がれたことがありましたね。今回は子どもたちにその経験をしてもらいましょう。
まずはスプーン曲げのユーチューブ動画を見ていただきましょう。
これは「てこの原理」を利用して曲げているのですが、いかに力を入れずに、超能力で曲げているがのごとく見せるのが手品ということになります。

てこの原理

てこは下図のように3種類があります。
▲の部分が支点、Wの力が生じる点を作用点、Fの力を加える点を力点といいます。
この3種類とも
支点から力点までの距離L1×F=支点から作用点までの距離L2×W となります。

例えば、第1種てこの原理を使えば
重い物でもL1の長さをL2の長さよりも大きく取れば、軽く持ち上げることができることになります。

では、スプーン曲げはどんな原理になっているのでしょうか?

左図のように曲がる部分(細い部分)が作用点、しっかり指で押さえる部分が支点、力を入れる部分が力点となります。
てこは第2種となります。
だから、支点から作用点までの距離は1cm以下に力点はスプーンの先端が最も力を入れやすいことになります。しかし支点を指で挟むだけでは力点に力が加われば動いてしまいます。だから、支点が動かないようにスプーンの柄の端を小指でしっかり押さえる必要があります。

原理がわかれば、力をほとんどかけなくてもスプーンを曲げることができます。
ただし、スプーンが高価で固いものは、なかなか曲がりません。100円ショップで購入するスプーンがよいでしょう。
もし、片手でうまくいかなければ、もう一方の手でスプーンの先端を持って曲げれば簡単に曲がります。

では、もう一度ユーチューブ動画を見て、あたかも超能力と思わせるような動きで、家族の皆さんに見せてあげてください。