小さなころ、空を見上げて、何であんな重い飛行機が空を飛ぶことができるのか不思議でなりませんでした。今、原理がわかっていても、重い機体を浮き上がらせる力はすごいなと感じます。
まずは、JALの整備士さんが作った動画がわかりやすいので見てください。
ここでのポイントは
1 空気の圧力の高い方から低い方に力が生じる。
2 流速(風の速さ)が速いと空気の圧力は小さくなる。
ということです。
これは高校の物理で勉強するベルヌーイの定理で証明されますが、ここでは省略します。
では、野球好きの少年・少女なら次の問題はわかるかな?
ピッチャーがキャッチャーに向かって図のようにボールを反時計方向に回しながら投げました。ボールはA、B、Cのどの方向に進むでしょうか?
図のようにボールが止まっていると考えると、ボールに対して風はキャッチャー側からピッチャー側に向かうことになります。そうするとボールのX側は風の向きとボールの回転方向が異なるため、風の流れの速度は遅くなります。また、Y側は風の向きとボールの回転方向とが同じであるため、風の流れの速さはより速くなります。
ということは、YよりもXの方が圧力が高くなるため、ボールはXからYへ押されることになります。
従って、ボールはCのように曲がることになります。これがカーブといわれる球種になります。