水ロケットを飛ばそう
・水ロケット競技大会
日時:7月26日(土)9時~
会場:静岡県立浜松湖北高等学校グラウンド

いよいよ水ロケット競技大会です。前回の試射(7月5日)に続き、7月26日(土)午前9時から、浜松湖北高校グラウンドで、浜松湖北高校の先生・生徒の皆さんの多大な御協力の下、水ロケット競技大会が開催されました。
前回の試射のデータはWebで公開しました。このデータと試射での自分の経験をもとに最高の成績を目指して、みんなロケット本体を作り直したり、条件を変えて本大会に挑戦です。

開会式が行われ、主催者を代表して(公益)天野工業技術研究所の天野仙太所長からあいさつ、そして激励の言葉がありました。物理講座の担当講師から、諸注意がありました。
水ロケットは、前回よりパワーアップしています。暑さ対策にも気をつけながら、さあ競技スタートです。

水ロケットは、ペットボトル内に圧縮空気を入れ、ノズルから勢いよく水を噴き出すことで、反作用の力で飛びます。これはニュートンの運動の第3法則「作用・反作用の法則」に基づいています。飛距離競技は文字どおりどれだけ遠くに飛ばせるかを競います。水を多く入れると推進力をあげられる一方、重くなります。定点競技は、50m先のコーンにどれだけ近づけて落下できるか競うものです。
1 飛距離競技
飛距離競技です。スタート位置から東側に向けて一斉に発射します。空気圧は500kN/m2にそろえました。あとは各自の工夫です。おもりの重さ、水の量、発射角度、フィンの数や形、そして機体の長さ。風向きや風の強さは、ヘリウム風船を使った吹き流しで確認します。講師の合図の下、水ロケットをセットし、同時に空気圧をかけ、安全を確認して一斉に発射しました。17名が4グループに分かれて競技開始です。
飛距離競技は条件を変えて、各3回打ち上げました。ベスト5は、①81.31m、②78.04m、③77.64m、④77.39m、⑤76.59mでした。結構飛びましたね。
2 定点競技
50mライン上にコーンを並べ、各自の正面にあるコーンを狙います。できるだけコーンの近くに落とし、コーンからの距離を競います。
試射の時と風の様子が少し違います。今度は角度を高くしたり、逆にすごく低くしたり、水を減らしたり、圧力を下げたり、前の人たちの条件も聞いたりして、考えます。ベスト5は、①0.27m、②0.99m、③1.00m、④1.23m、⑤1.35mでした。また、試射の時と比べると格段に記録が向上しています。まっすぐ飛ばす工夫もされています。
3 閉会式・成績発表
すべての競技が終了し、表彰式・閉会式が行われました。(公財)天野工業技術研究所の小山内州一理事長から講評がありました。皆さんの眼の輝きや挑戦する態度を最大限の表現で讃えてくださいました。






結果は次のとおりでした。
飛距離競技は
優勝はひゅうが号、81.31m
準優勝はシルバーブレット号、77.64m
第3位はDOM1号、77.39m
定点競技は
優勝はいちご号、0.27m
準優勝はりりか3号、0.99m
第3位はエビフラミン号、1.0m
成績上位の皆さんおめでとう。
そして、参加された皆さん、考えて、工夫して、試す、科学する一日を楽しむことができました。結果だけでなく、別の宝物も得たのではないでしょうか。