Ⅴ 熱とエネルギーについて考えよう(1)
    1 熱とエネルギー
        温度と熱運動(ねつうんどう)
    2 熱の伝わり方
        熱伝導(ねつでんどう)、熱対流(ねつたいりゅう)、熱放射(ねつほうしゃ)
    3 断熱圧縮(だんねつあっしゅく)と断熱膨張(だんねつぼうちょう)

温度計を作ろう

あたたかい手、冷たい石ころ、でも、どのくらい「あたたかい」の? どのくらい「つめたい」の?  その程度(ていど)をあらわすのが温度計。   温度計って、簡単(かんたん)に作れるんだね。

私たちが使っている温度計の目盛りは、300年ほど前にセルシウスさんが考えたんだね。
だから、温度を表すときは、「セ氏〇〇度」と言うよ。

熱ってなに?

2つの部屋に分かれた水槽(すいそう)に、それぞれ温水と水を入れて、温度を測(はか)りました。
温水と水の温度の変化は、まったく反対になったね。温水から水に何かが移ったみたい。
これが「熱(ねつ)(分子や原子の運動のエネルギー)」なんだ。

熱の伝わり方

金属は熱を伝えやすいんだね(「熱伝導(ねつでんどう)」)。 金属によっても伝わり方が違うよ。
 実験の結果は、
  銅(どう)>アルミニウム>真鍮(しんちゅう)>鉄>ステンレス
  の順(じゅん)になったね。
  だから、壊れにくい保温水筒(ほおんすいとう)には、熱が伝わりにくいステンレスが使われているよ。

「対流(たいりゅう)」も熱を伝える方法の一つだ。

太陽からの熱の伝わり方は、「熱放射(ねつほうしゃ)」というよ。
こんな飲料水パックを使って、太陽からのエネルギーの量を測定することもできそうだね。

金属を加熱(かねつ)すると、加熱された金属は、のびるんだね。
のびたり、縮んだりした事を確かめる工夫もおもしろかったね。

断熱圧縮(だんねつあっしゅく)と断熱膨張(だんねつぼうちょう)

空気入れでペットボトルの空気を圧縮したら、温度が上がったね。
30℃近くまで上がった班もあったよ。
その空気を勢いよく外に放出すると、不思議!!!、温度が下がった。
10℃ぐらい低下して、ペットボトルのなかに霧のようなものができた班があったね。