物質は、何からできているのだろう?(その1)
物質の構成
本年度から開講した化学講座の第1回目を、4月19日(土)、20日(日)に行いました。
第1回は「物質の構成」のテーマで行いました。受講生(小学4年生から中学3年生)に「物質は、何からできていると思いますか?」という課題を出しました。皆さんは、物質は何からできていると思いますか?


今回は、実験を2つやりました。始めの実験は、簡易的な実験キットによる水質調査である「パックテスト」を行いました。精製水、水道水、浜名湖水を試料として、「総硬度」、「残留塩素」、「塩化ナトリウム」の3種類について調べました。


2つ目の実験は、水の電気分解です。精製水に電解質の硫酸ナトリウムと指示薬であるBTB溶液を加え、電気を流しました。陽極では酸素と水素イオンが発生し、溶液の色が黄色になりました。陰極では水素と水酸化物イオンが発生し、溶液の色が青色になりました。受講生たちは、電極として使用したゼムクリップから気泡が出ていること、溶液の色が黄色や青色に変わっていく様子を観察し、興味津々としてみていました。
「物質は、何からできていると思いますか?」のテーマで講義をしましたが、物質は原子からできていること、その原子は原子核と電子からできていること、さらに原子核はアップクォークとダウンクォークといわれる素粒子からできていることを学びました。
今回は、最新の研究内容も含まれており、小・中学生の受講生には難しい内容でした。しかし、受講生たちは真剣に聞き、実験に取り組み、3時間はあっという間に過ぎていきました。講座後の感想では、難しかったという感想とともに、さらに発展していく疑問も出ており、受講生の積極的な取り組みが見られています。

